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■手順その1 squadron pachtのデザインを決める |
一番最初にパッチのデザインを決めることが材料費を節約することに繋がる。
色んなデザインのパッチを描いて見たいと思うだろうが、絵の具は1色あたり200~1000円ほどするので余計な絵の具の購入を減らせば材料費を安価に抑えることが出来る。
デザインが決まれば使用する革の種類も決めることが出来るし
用意する道具や材料も決めることが出来る。
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■手順その2 squadron pachtのサイズを決める |
WWⅡの米軍ではsquadron pachtのサイズを5インチと規定していた。
センチに直すと直径12.7cmになるが日本人のサイズに当てはめるとやや大きく感じる。
また、クラフト用品店では革を販売する際の最小のサイズが
20×30cmの場合が多く
その革から12.7cmのパッチは2枚しか取れないが
12cmなら3枚とることが出来る。
米軍規格に準拠したいなら12.7cmで
経済的ならパッチのサイズは12cmをお奨めするし
私も12cmのサイズで製作している。
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■手順その3 ベースとなる革を用意する |
デザインに沿って最適な革を用意する
本革にはレザークラフトなどに使用される着色されていないヌメ革や
表面がイボやシワに加工されたシボ「シュリンク」やオイルを染み込ませた物、
鱗などがが型押しされたもの、青や赤、黄色に染色されたもの等いろんなタイプがあるが |
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染色された革を使用するのならベースに塗る手間も省けて絵の具代も節約できる。
例えば 左の画像のように黒い革に黄色や白でドクロを描けばそれだけでパッチが完成する。
注意)左の画像のパッチはフリーハンドで直線や文字を描かなければならない、この色合いになるまで同じ箇所を3.4度塗り重ねなければならないので初心者に不向きである |
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ヌメ革、サドルレザーを使おうと思っている方も多いかもしれないが、下絵のトレースをすると表面がへこんでしまったり、ついた汚れが落とせないなど初心者には難しいところがある。
其の他に革の厚みや柔らかさなどがあり、あまり柔らかすきでも描き難くジャケットに縫い付けても弛んでしまうかも知れないので、適度な固さのある革が描きやすいし見栄えも良い。
厚みは1~1.5㎜程度が扱いやすい。
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■手順その4 絵の具や筆 |
絵の具は水性で乾くと水を撥くアクリル系塗料が主流である。
アクリル絵の具はリキテックスやアクリラと云う商品が有名だが
水彩絵の具に似た特徴があり塗装した下の色が透けて見える透明色の物が多いので
初心者には思い通に発色させるのが難しい。
そこで私も良く使う絵の具だがアクリル・ガッシュやジェッソの使用をお奨めする
アクリル・ガッシュは以前からあるガッシュをアクリルで再現したもので
下の色の影響をあまり受けない不透明水彩の絵の具としても知られている。
ジェッソは本来下塗剤でアンバーやグレー、白や黒しかなかったが
最近は三原色やパステルカラーのものも販売されていている。
絵の具として使用しても問題はないし他のアクリル塗料との混色も出来る。 |
注意)二つ共に不透明ではあるが色により実際には2.3度の重ね塗りが必要 |
案外疎かにされているのが筆かもしれない。
安価な筆は絶対に購入しないこと。500~1000円の物を選べは間違いはない。
筆の種類はデザイン筆でも良いが、私は面相筆を愛用している。
日本画用の筆ではあるが実に使いが良い。
絵皿の縁で筆先を整えれば、平筆のように広がって塗りつぶす事もできる上
筆先を丸めて尖らせれば極細の線も描ける。
また、毛足が長いので絵の具をたっぷり含ませられるので長線が描ける。
大・中・小と揃えればパッチを描く上で不便は感じないだろう。 |
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